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冬の空気が少しうるんできた。
少しだけ早めに家を出たおかげで、コンビニでご飯を選ぶ時間が確保できた。
少し悩んだ結果、結局いつもと同じパスタサラダとエビマヨおにぎりを手に取った。
今日はよっちゃんが休みなので、早く帰りたい。
今週の忙しさは、今日でひと段落つくはず。
夜、隣の席の先輩から貰ったひなあられをカバンに入れ、職場を後にした。
資格学校の宿題がたっぷり残っていたので、夜ご飯を兼ねてガストで勉強しようと、よっちゃんに提案してみた。
駅で待ち合わせ、ガストに向かう。
パソコンで作業している人や、家族でご飯を食べている人が10組ぐらいいた。
僕達は窓側のボックス席に座る。
この前日記でよっちゃんの小学校の先生の話を書いた事が、先生本人にも届いていたみたいだ。
心に留まっていた想いが、思わぬところから届く。
ガストで勉強を済ませ、家まで歩いて帰る。
「一緒に過ごせた時間が、今日一日の充実度の9割を占めてた」
よっちゃんが言ってくれた。
濡れた車道が車のライトできらきらと光っていた。
22:36