サリーとマイクワゾースキー
「人気声優」という概念に違和感がある。
頼んでもいないのに、「このキャラクターの声は〇〇さんです!」と教えてくれる。
ディズニーランドは高速道路が見えないから楽しいのに。
こっちは作品に没頭したいんだ。
「役作りのために、絶対に顔出しはしません」なんて言う声優さんがいればその心意気を応援したい。
昔、友達とTSUTAYAでDVDを選んでいる時、映画を選ぶ時の基準を聞くと、友達は
『好きな俳優が出ている作品』答えた。
そんなバカな。とその時は思ったけど、もしかしたらそう言う人は多いのかも知れない。
近くの変わった食品雑貨店でマカロニチーズを買った。
コストコなんかで売られているやつだ。
アメリカのロードムービーとかで、ボロボロのガウンを着たおっさんが、トレーラーハウスの中でおもむろに食べるような。
映画を見たくなるのは、そういう何気ないシーンが見たいから。
カリオストロの城でルパンと次元がミートボールスパゲティを取り合うシーンを見た時
「大人になってもみんなミートボールスパゲティが好きでいいんだ」って安心した。
生後9ヶ月の娘を泣き止まず方法がある。
それはモンスターズインクを始めから見せること。
サリーとマイクが喧嘩をしながら通勤しているシーンをじっと見つめている。
娘には現実とモンスターの境目もはっきりしていないのかもしれない。
緑のギョロ目ちゃんがある日突然現れても、娘だけは驚くことはないだろう。
「それにしても、サリーとマイクの声だけはハマり役だね」
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