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コンビニでサラダを手に取る。
チキンとゆで卵が入っている。
それとハムロールパン。
昔、めちゃイケで岡村がサラダをボウルいっぱい食べてから、それ以外の食事を取るというダイエットを実践していた。
脂っこい食事を続けていると、いつの間にか体が脂を求めてしまう。
昔とはダイエットの常識が変わってしまった。
「肉はいくら食べてもいいですよ」
姉は昔から炭水化物を敵視していた。夜中に父親が作る卵入りの鍋焼きうどんを絶対に食べようとしなかった。
妹と僕は歯磨きの後だったとしても、黄身を割って黄色くなったうどんを嬉しそうに食べた。
料理を食べてもらう喜びは、父から引き継いでいる。
上司が早上がりをした金曜日の夕方。
妙な解放感がある。
後輩は、まだ華金を経験したことがない。
仕事と自由のメリハリを感じられない日々は、常にリクルートスーツを着たまま過ごしているような感覚かもしれない。
Tシャツとサーフボードショーツでビールを飲んで、好きな音楽や本を気が済むまで楽しめれば、また来週からは自分をリセットできる。
すり減る心には水と肥料が必要だ。
デブリが積み重なる。
23:14