以前は電車の時間を読書に費やしていた。
1日10分間、文字列に没頭する。
針がレコードが音を立てるように、文字を目でなぞると喜びや悲しみ、怒りが流れ込んでくる。
こうやって日記を書くのも、日々の凹凸を記録しておけるように。
最近はSNSを眺めるだけで時間が潰される。
隙間時間の争奪。
特に耳に自由はない。
商店街の人達は滑らかに喋る。
間を埋める会話術。
脳の一部が異常に発達しているのかも知れない。
カンストした能力。
自分の得意な分野を早くから見つけられた人は果たして幸せなんだろうか。
他の可能性はなかったのだろうか。
器用貧乏で終わる今日。
練り上げる技術。
どこに進む?
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