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お気に入りのピザ屋さんがある。

アウトレットのテナントに入ってて、「買い物ついでにピザでもたべようかなあ。雰囲気も悪くないじゃん」って人が来る。

ピザ目的で人が集まるような有名店とかではないけども、野菜とドリンクを自由に取ってこられる所と、窓から見える簾越しの海が好き。

よっちゃんは耳を残しながらクアトロフォルマッジを食べていた。

朝の冷たい空気が、なんとなくよっちゃんの笑顔の奥の海とリンクして頭をよぎる。

予定がない日は1日が長い。

打ち合わせを入れよう。

昔はアイデアって言葉に華やかさを感じていたけど、大人になると地味なアイデアこそ、凝り固まった空気を打ち砕く。

いい感じ。

ビスコを買おう。

バター味はシンプルなほど奥が深い。

勉強が捗ってないから今日は早く帰ろう。

昨日までのベッドの代償。

確かに、あの幸せに罰がないならこの世の均衡はめちゃくちゃになると思う。

そう思えるほど幸せな日々。

日常が戻る。

明日は頑張ってお弁当を作ろう。

コーヒーを淹れる。

映画の始まりを思い出す。

タイトルは思い出せない。

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