2021-08-20 8/17 雨が降る。 夏だと言うのに雨粒で冷やされた空気が肌をなでる。 数年前の夏、猛暑で外を歩くのも危険な年があった。 「この先、夏は危険なものになるのか」 そんな絶望感が、日射で焼き付けられた脳天から湧き出ていた。 思い返せばあれは異常なまでの暑さだったのか。 何にせよ今は夏を楽しむどころではない。 友達から荷物が届いた。 開けてみると誕生日のカードと、僕の写真がプリントされたTシャツだった。 「部屋着の1軍に」 もので溢れた世界で、粋でセンスのあるプレゼントができる人はかっこいい。 25:11