soyboy の日記

日記です

サリーとマイクワゾースキー

「人気声優」という概念に違和感がある。

頼んでもいないのに、「このキャラクターの声は〇〇さんです!」と教えてくれる。

 

ディズニーランドは高速道路が見えないから楽しいのに。

こっちは作品に没頭したいんだ。

「役作りのために、絶対に顔出しはしません」なんて言う声優さんがいればその心意気を応援したい。

 

 

昔、友達とTSUTAYAでDVDを選んでいる時、映画を選ぶ時の基準を聞くと、友達は

『好きな俳優が出ている作品』答えた。

そんなバカな。とその時は思ったけど、もしかしたらそう言う人は多いのかも知れない。

 

 

近くの変わった食品雑貨店でマカロニチーズを買った。

コストコなんかで売られているやつだ。

アメリカのロードムービーとかで、ボロボロのガウンを着たおっさんが、トレーラーハウスの中でおもむろに食べるような。

映画を見たくなるのは、そういう何気ないシーンが見たいから。

カリオストロの城でルパンと次元がミートボールスパゲティを取り合うシーンを見た時

「大人になってもみんなミートボールスパゲティが好きでいいんだ」って安心した。

 

 

 

 

生後9ヶ月の娘を泣き止まず方法がある。

それはモンスターズインクを始めから見せること。

サリーとマイクが喧嘩をしながら通勤しているシーンをじっと見つめている。

娘には現実とモンスターの境目もはっきりしていないのかもしれない。

緑のギョロ目ちゃんがある日突然現れても、娘だけは驚くことはないだろう。

 

 

「それにしても、サリーとマイクの声だけはハマり役だね」

 

 

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22:45

 

 

 

 

12/27

自分は人よりエビが好きなんだという事を最近知った。

お寿司では生のエビより、ボイルされたベタなエビが好き。

他にもレストランや居酒屋で食べたエビ料理を思い返してみる。

エビチリ、海老天、エビのビスク。みんな喜んで食べていたような気がしていたけれど、ただただ自分が勝手に注文していただけかもしれないようにも思えてきて、不安になった。

ただ、海老マヨは料理として少しずるいと思う。

そりゃ、なんでも天ぷらにしてマヨネーズで和えれば美味しいに決まってる。

蟹マヨだって絶対美味しいはずだし、エリンギだっていい線いくんじゃないかな。

 

一方で、幕の内弁当に入っているような、茹でただけで勝負するやつもいる。

堂々たる風格。

ベタベタした指。行き場に困る。

 

今の家に引っ越して来て1年が経とうとしている。

今まで住んだ街は、鉢植えにジョウロで水をあげた時のように、少しずつ少しずつ土の色が変わるような、そんな感覚で浸透していった。

海の向こうには大きなビルが霞む。

1/200スケールで図面を描いているときは、世界の広さを忘れていた。

風を切って走る。

 

1年前。357日目の日記を書くのをためらった。

試験に落ちたからだ。

振り返るのが辛くなっていた。

それでも日々は過ぎる。

どんな時間も過ごせば過ぎる。

 

そして今。やっと念願の一級建築士になる事ができた。

 

「おめでとう」

 

応援してくれた人に報告できる事が嬉しかった。

 

 

「今日はお祝いに手巻き寿司を作ろう」

「エビとアボカドも入れようか」

 

 

 

 

 

「私は受かると思ってたよ」

よっちゃんが言った。

 

 

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22:52

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12/22

今週の金曜日は一級建築士試験の合格発表がある。

結果が気になるし、合否によっては仕事が手につかないだろうから、有給休暇を取った。

 

3ヶ月前の緊張感や切迫感はかなり薄れてしまっているけれど、もう一度あの苦労をしろと言われたら、僕の心は深く落ち込むと思う。

 

 

合格発表のPDFファイルから、自分の名前を探す姿を想像をする。

 

緊張でこころが潰される。

 

 

金曜日はサウナに行こう。

合格でも、不合格でも。

 

 

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23:10

 

 

 

 

12/21

数年使っていたIHの土鍋が割れてしまった。

我が家にはぼくが大学生の頃から使っている鍋がある。

テフロン加工はとっくの昔に剥げてしまっているけれど、カレーやポークビーンズを作るのには差し支えない。

 

 

「新しい家はガスコンロだからIHの土鍋は連れて行ってもらえないのかと思ったのかな?」

よっちゃんが言った。

 

月日が流れ、社会が変化しても変わらず身の回りにあるモノをもう一度見返した。

新しいモノは魅力的だけど、傷のついた鍋も魅力的。

 

 

 

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23:56

 

 

 

 

12/20

健診に行ったよっちゃんにLINEを送る。

明るい返信が来て安心した。

 

今までの素行を精算されるとしたら、ぼくは善人に勘定されるのだろうか。

人を傷つけたり、怠惰に過ごしてしまったり。

良いことも悪いことも、過去の自分に由来する。そんな気がした。

 

 

帰宅するとポークビーンズができていた。

暖かい部屋にトマトの香りが充満する。

 

きょうの出来事を聞く。

年が明ければ少しの間離れ離れになってしまう。

 

まだ現実味のない未来の計画を立ててみた。

 

 

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24:01

 

 

 

 

 

 

 

12/19

ソファ探しの旅も佳境。

今日は少し遠出をしてみた。

お湯を入れた水筒のキャップを強く閉める。

 

 

お洒落なセレクトショップや洗練されたディフューザーのお店たちが美しく商品を並べている。

「久しぶりだとわくわくするね」

 

魅力的なソファにたくさん出会った。

寝そべりながら映画を見る姿を想像して心が躍った。

ひと通り、見終わった後に友達と合流してコーヒーを飲んだ。

暗くなった路面をお店の明かりが照らす。

出窓に置かれたスノードームがクリスマスを待ち望んでいた。

 

 

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23:11

 

 

12/18

冷たい風が頬を擦る。

赤くなった耳をおさえながらジョギングを続けた。

 

「奥のりんごは味が悪いんだよね」

よっちゃんが家にあるりんごを指して言った。

「アップルパイにでもしてみようか?」

僕が提案してみた。

 

 

スーパーでパイシートとレモンを買い足し、家でりんごを煮詰めた。

卵、小麦粉、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを混ぜ、カスタードクリームを作った。

 

 

200℃のオーブンでゆっくりと焼き上げる。

バターの香ばしい香りが部屋に充満した。

 

 

「おいしいね」

 

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