7/21
仕事が終わらないまま連休に突入しそうだ。
やらないといけない事が溜まっている。
いつかやろうと留めた記憶が薄れていく。
今までの人生で、こうやって忘れてしまったことがあっただろうか。
今こうして思い出せない時点で、そこまでの事件にはならなかったんだろう。
夕方からプレゼンがある。
それまでに片っ端から仕事を片付ける。
プレゼンを終え、帰宅する。
今から宿題の図面を仕上げないといけない。
明日からは4連休。
世間では夏休みとオリンピックが始まる。
24:15
7/20
睡眠時間を削って製図の練習をしたせいで、朝体が重い。
ここから3ヶ月はこんな生活が続くのか。
暑さのせいで思考回路が絡まったまま、長い坂を下る。
仕事がたて込む。
やらないといけない事をリスト化するものの、次から次へと案件が増える。
仕事と勉強が押し合い時間を取り合っている。
余暇はその名のとおり余った時間にあてがわれるため、消え去ってしまった。
空腹を抑えながらなんとか家路に着く。
帰り道にスーパーで豚肉を買った。
今度の休みは久しぶりに友達に会える。
家に帰り、晩御飯の準備をしていると、とよっちゃんがお風呂から出てきた。
とろろ蕎麦を一口食べさせた。
24:56
7/19
熱いシャワーのように蝉が鳴く。
「幼虫がうちのマンションに向かってきてたから公園を案内しといたよ」
数日前、よっちゃんが言っていた。
もしかするとその蝉かもしれない。
今週は祝日のおかげで出勤日が少ない。
ただ、やらないといけない事は変わらないので、集中力が求められる。
締め切りは人間に必要な要素だと思う。
締め切りが無ければ、洪水のように過ぎる時間にただ流されるだけになってしまう。
せきとめ、緩急を付ける。
暑さでゆるみがちな姿勢をもう一度正す。
帰宅して、製図板に向かう。
ヘッドフォンからlo-fi hip hopが流れる。
没頭。
気づくと2時間が経っていた。
よっちゃんが本を読みながら眠りに入ろうとしている。
「お客様、閉店のお時間ですよ」
24:15
7/18
「誕生日プレゼントはお互いの誕生日の真ん中になんでも買っていい日をつくろうよ」
よっちゃんは6月生まれ、ぼくは8月生まれなので、今日をその真ん中の日にする事にした。
よっちゃんの準備ができるまで、掃除機をかけ、そうめんを茹でる。
白く膨らむように沸騰するお湯をザルに移し、冷水をかける。
急激な温度差によって、姿勢を正されたそうめん達が輪郭を出す。
シソを入れた卵焼きを焼いて食卓に出す。
今日は、ぼくのリクエストでアウトレットに行く事になった。
NIKEのランニングシューズが欲しい。
電車まで時間があったので、マクドナルドでsサイズのジュースを買う。
表面が結露する。
汗と一緒に手のひらから水滴になって落ちる。
ストローでコーラを飲み干した。
ぼくもよっちゃんも仲良く同額の買い物をして、帰宅。
アイスを食べて、少し休憩した。
2人のリズムが調和したように、気づけば1時間眠っていた。
「晩御飯はふるさと納税で貰ったお肉を使ってすき焼きにしよう」
一枚一枚大切に味わう。
24:36
7/17
一級建築士の製図講座が始まる。
朝、ドトールでサンドイッチを食べていたら教務員からLINEが届く。
「もう講義始まるよ?」
今週から講義が30分早く始まるなんて言ってたっけ?
教室では他の受講生が当たり前のように座っていた。
今までのような座学とは異なり、ここからは作図技術やエスキスの能力が問われる。
訓練を繰り返し、精度を上げる。
プロになるという事は、それだけの技術があるという事だ。
それを今から身につける。
気が遠くなるような作業量の宿題が出る。
ただ、今までのようにひたすら頭に詰め込むよりは気が楽だ。
環境を整え、一段ずつレベルアップしよう。
冒険序盤、今ならメキメキと音を立てて強くなれる。
25:15
7/16
今日はバスケ日本代表のオリンピック前の試合がある。
僕が高校生の頃、バスケのワールドカップが日本で開催され、友達と一緒に生で観戦したことがある。
対戦相手は覚えてないけど、惨敗だった。
その時は悔しさも覚えず、人種差を改めて受け入れただけだった。
現在、日本人NBA選手を2人揃え、バスケットのプロリーグで鍛えられた精鋭達が世界と戦おうとしている。
日本がバスケに期待する。そんな時代が来た。
残業を切り上げ、急いで家路に着く。
第二クォーターが始まっていた。
ダブルスコアで日本が圧倒している。
日本代表の身長のアベレージが2mを超え、フィジカルの差は確実に無くなっている。
NBA選手が本当に凄いのはフィジカルに加えて圧倒的な技術力と精神力なんだと思い知る。
よっちゃんが帰ってきた。
「日本が勝ったよ」
「よくやったねー」
2人並んでサマーウォーズを見ながらおはぎを食べた。
明日から製図の講義が始まる。
束の間の休息。
24:11
7/15
地面を叩きつけるような雨で空気は冷やされていた。
すさまじい雷鳴はどこから聞こえてきたんだろう。
一様に見える空気に雷の通り道ができる。
手元にワクチンの接種券がある。
打たないという選択肢もある。
テレビの報道は感染数からワクチン接種率に話題を切り替えた。
大谷選手のホームラン競争を応援する人達のほとんどがマスクをしていない。
羨ましいな思う。
全ての人にとって完全に安全なワクチンなんて存在しない。
今生きる人達に選択が迫られる。
帰宅するとよっちゃんが晩御飯を作ってくれていた。
実家から送られてきたズッキーニとナスを使った豚肉の炒め物と、とうもろこし入りの焼きおにぎり。
夏野菜からエネルギーを受け取った。
妹からチーズケーキが届いていた。
2人で一切れずつ、お皿に乗せて食べた。
23:25